研究用原子炉(遮蔽研究炉) JRR-4 Japan Research Reacter No.4 |
JRR−4 原子炉 | |
JRR−4は、スイミングプール型の高濃縮燃料を用いた原子炉で、1965(昭和40)年の初臨界以来31年間、各種の実験、RI製造、教育訓練などに利用されてきました。その後、燃料の濃縮度低減化などの改造工事を行い、1998(平成10)年7月に低濃縮燃料炉心としての臨界に達しました。この改造によって、従来の実験利用はもとより、生物・医療照射、短寿命核種放射化分析、大口径シリコン照射などの幅広い用途に利用されています。 | |
JRR−4 炉心 | |
チェレンコフ光 原子炉の炉心部分で青白く輝く光は「チェレンコフ光」 と呼ばれているものです。 原子炉の運転によって生じた荷電粒子が水中を超高速 で通過する際に青い光を発するもので、原子炉の出力が 高くなった時に見ることができます。 |
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JRR−4 医療照射設備 | |
熱中性子から熱外中性子までの任意のエネルギー範囲の中性子を選択して照射することができます。 | |
ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture
Therapy) あらかじめホウ素化合物を体内に注入しておきます。このホウ素化合物は血液脳関門現象により、正常な脳細胞には入りにくく、腫瘍細胞に集まりやすいという性質があります。中性子を脳患部に照射して、10B(n,a)7Li反応によって発生するアルファ粒子とリチウム粒子により、選択的に腫瘍細胞を破壊することができます。 |
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医療用照射室入口の遮蔽扉 | 施療室内の照射用ベッド |