お手軽、水圧利用のロボット
最終更新日 2001/3/29


概要
 中学のロボコンでは動力はモーターが大部分である。高校以上では圧縮空気の利用がされている。しかしコンプレッサーやエアーシリンダーは高価であり、中学校での利用は難しい。そこで藪野勝久氏が安価にできるようにと注射器を用いた水圧の機構を流体伝導の教材として教材化し、産業ロボットがイメージできることをねらった。
 ここではその注射器の機構をロボコンのロボットの機構に取り入れてみた。

材料
 理科の教材として使われている5〜10ccあるいは20cc程度の注射器(1本70〜100円前後)
 ・ビニールチューブ(1m40〜80円程度)
 これを中の空気が入らないように水の中で両端に注射器をつける。注射器とチューブは細い針金等で巻くとしっかり固定される

  
 後は写真のように注射器を取り付け、アームをあげたり、開いたりするようにします

 
 注射器を押すと、静かにそして力強い動きが完成する!!

注射器を利用したロボットの例
 本校のロボコン大会で注射器を使ったロボットの例です。生徒達は実に様々な使用法を考え出しました
  
   アーム式でボールをつかんでシュート     大型注射器で本体ごと上に持ち上がる!
 
ポイント
 注射器を利用すると、非常に簡単で低コスト、そしてトルクのある直線の動きが実現できます。様々な応用範囲が考えられ、実際の産業ロボットの学習にも発展させることができます。簡単にできますのでお試しください。

参考資料

 藪野勝久「中学校技術科における産業用ロボットの教材開発と授業実践」『技術教育研究第56号』,技術教 育研究会,2000


    投稿者:長野県中野市立中野平中学校 村松浩幸

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