土壌実験


 栽培をするうえで土は命。作物を育てるに適し土とは? 土について実験を通して実感をしましょう。

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用意するもの

・ ペットボトル3つ(上半分をカッターで切、使用します。)
・ 三脚3つ(ちょうどペットボトルがのる大きさのもの。理科から借りましょう)
・ ビーカ3つ(ちょうど三脚の下に入る大きさのもの)
・ ティッシュペーパー
・ 土(粘土質のもの、砂、畑の土)  

実験の仕方

 写真のように三脚にペットボトルをかませます。飲み口のところにティッシュペーパーを適度にちぎったものを詰めます(土が落ちないように)。飲み口の下にはビーカーを置きます。3つの実験セットができたら、それぞれに砂場の砂、粘土質の土、畑の土をいれます。その上から、同量の水を注ぎ、様子を見ます。
 砂場の砂では、水を注いですぐに濁った水が大量に落ちてきます。反対に粘土質の土ではなかなか水が落ちずに土の表面にたまっています。畑の土はどうかというと、水を吸収してからしばらく時間をおいてから、透明な水がすーっと落ちてきます。落ちてくる水の量は砂よりも少なく、畑の土が適度な保水性と排水性を兼ね備えていることがわかります。

コメント

 校内にある土を使ってできるので身近に感じられ、普段気にもしていない土を見る目が変わってきます。我が校では2年生の2学期に小麦の栽培で堆肥を入れ土をつくるところからはじめるので、生徒は自分たちの作業の大切さを理解します。また、このあとに現在の農業で様子を以前TBSで放送された『ガラスの地球を救え:土』を見ます。アメリカの機械化大規模農法と日本の千葉県三芳村での有機農法が紹介されており、現代の農地の問題を考え、農民の土に対する思いを知ることができます。


投稿者:東京都私立和光中学校 小池則行

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