材料と加工に関連した模型・標本

1999/08更新


プラスチック射出成型器の模型


NISSEI(日精樹脂工業株式会社)竪型射出成形機TH60R9VSE

 プラスチック射出成形機メーカーが自社の成形機を模型にしているというユニークなものです。製品の箱には、自社の成形機のラインナップや特長が説明されていたり、「ガソリン100リットルを石油化学の原料にするとこれだけの製品ができます」といった円グラフや「プラスチックは省資源・省エネ素材」というPRがあります。このメーカーが成形機を納入していると考えられる田宮模型が発行している「プラスチック成形工場見学記」というマンガの冊子(B5版16ページ)が付いています。ここでは図面、金型、射出成形などがイラストでわかりやすく説明されています。1/20成形機ミニチュアシリーズNo.2という表示があるので、自社製品をこのように模型にしてPRにでも使用しているのでしょうか。
 中学校技術科では、プラスチックを材料として、またその加工について学習することが注目されていますが、教具や資料として活用できると思います。

 日精樹脂工業株式会社  〒389−06 長野県坂城市南条2110

 また、日精樹脂工業のURLは http://www.nisseijushi.co.jp/ ですが、ここでは「もの知りプラスチック」というページがありプラスチックについてわかりやすく説明されています。またアニメーションにより射出成形の工程が紹介されています。


木材標本

 東京・新宿の東急ハンズで「木の葉書」が購入できます。サイズは150×100×5です。全部で38種類あり、「椎」には郵便番号欄や切手貼付位置が印刷されていますが、それ以外は印刷されていないので、木材標本として利用できます。日本では一般的に材料として使われていない木材も多いのですが、材料としての木材の多様性を知ることができると思います。下記の金額は1枚分です。

  ※また、リグナムバイタもあり、ずっしりと重さを感じさせてくれます。
    30×30×30・・・180円   70×100×20・・・・850円


鉱石(資源)標本

 「青少年のための科学の祭典’99」(東京・科学技術館)のショップで販売されていたものです。アメリカ製ですが説明は日本語です。「(株)フジコスモサイエンス」という表示が小さく表示されています。科学技術館のミュージアム・ショップでも販売しているかもしれませんね。
 21種類の資源としての鉱石がセットになっています。

 

「資源(鉱石)コレクション21種」(1160円)

 鉱石はどれも小さなものですが、コンパクトにまとまっていて、なかなかのものです。鉱物名、化学組成、資源(材料名)、用途、産出国などの説明があり、「斑銅鉱」「水晶」「ボーキサイト」「方鉛鉱」「閃亜鉛鉱」「方解石」「黄鉄鉱」「ガーネット」「蛍石」「石灰岩」「自然銅」「凍石岩」「リン灰土岩」「赤鉄鉱」「重晶石」「黒鉛」「石膏」「雲母」「長石」「クロム鉄鉱」「滑石」の21種類となっています。小さいですが写真とは違った本物の良さが生徒に伝わると思います!もちろんもっと大きな鉱石を使った自作も可能ですね。


投稿者:群馬県碓氷郡松井田町立西中学校 大木 利治

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