エジソン・カーボン電球いろいろ

1999/08更新


 今年(1999年)は、発明王として知られるトーマス・アルバ・エジソンが1879年10月21日に白熱電球を発明してから満120年にあたります。
 白熱電球の学習で実際に「エジソン・カーボン電球」を使ってみると、さらに楽しく深みのある学習になると思います。現在市販されていて入手可能な「エジソン・カーボン電球」を紹介します。


「アサヒ・エジソン電球(カーボン球:110V−40W)」旭光電機工業株式会社

 この製品は久富電機産業(HISATOMI)から1150円程度で発売されています。
久富電機産業(HISATOMI)電話0849-55-6889 FAX0849-55-1551

 さらに、当時のエジソン電球を本格的に復元したものが東京・品川の特殊電球製造会社「浅田電球製作所」によって製造・発売されています。フィラメントに京都八幡(京都府八幡市松花堂庭園)の真竹を用いたカーボン電球1種類と、綿(コットン)を用いたカーボン電球3種類があります。どちらの素材もエジソンが実際に電球に使用したものを忠実に復元しています。電球内は高真空(現在の一般的な電球はアルゴンガスなどの不活性ガスが封入されていますが、この電球は当時のエジソン電球そのままに、真空になっています)で、電球内部の空気を抜いた「チップ」と呼ばれる電球頭頂部の突起があります。電球の下部から排気する技術が確立する20世紀初頭までの電球の製造方法がそのまま使われています。全国各地の博物館をはじめアメリカのGE(ゼネラルエレクトリック)社からも注文があったという「浅田電球製作所」のこれらのカーボン電球には、フィラメントに加工する前の竹や綿糸のサンプルと電球の製造工程の説明書、ソケット・スイッチ・コンセントがつけられています。

竹フィラメント・エジソン炭素電球 17000円
綿フィラメント・エジソン炭素電球 100V 70W 2500円
                     100V 60W 2000円
                     100V 30W 2000円
                     (金額は1999年1月現在)
株式会社 浅田電球製作所
    〒104−0004 東京都品川区南品川6丁目6番4号
    電話 03−3471−2257  FAX 03−3471−2289

※写真中の冊子は、1979年10月20日〜11月18日に国立科学博物館で開催された「あかりの科学展〜エジソン電燈発明100年記念」のものです。光源(ランプ)の技術史についてエジソン電燈を中心に過去・現在・未来がまとめられています。


群馬県碓氷郡松井田町立西中学校 大木 利治

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