グーテンベルク活版印刷機の模型

1999/08更新


 ヨハン・グーテンベルク(Johann Gutenberg 1400?-1468)は、1437年頃から鉛合金活字鋳造による活版印刷機(木製)をブドウ絞り機をヒントにして考案・製作し、1445〜1447年ころに鋳造活字による活版印刷を一応完成したと言われています。鉛を主材とする合金によって活字の鋳造を容易にし、黄銅の鋳型と母型を工夫し同一活字の大量鋳造に成功しました。(そのほか、両面印刷ができる印刷機の製作や、油性ワニスを使った金属活字用のインキの使用などを特長とします。)グーテンベルクの活版印刷機にはじまるメディア革命は今日のコンピュータに関する議論の中でも話題になります。
 このグーテンベルクの活版印刷機の模型がオランダのメーカーからでていました。写本から活版印刷のメディア革命として、また加工技術としての鋳造や材料としての合金、さらに木材の加工など、技術史的なエピソードに触れるときに提示できる教具として使えると思います。


Printing Press(15th century)

製造元:Authentic Models(オランダ)
     縮尺 :1/10
サイズ:Height 26cm Length 23cm Width 18cm

 また、写真にある冊子は1979年9月8日〜10月10日まで国立科学博物館で開催された「印刷技術のあゆみ展〜グーテンベルクからコンピュータまで」で出されたものです。この「印刷技術のあゆみ展」ではドイツ連邦共和国のグーテンベルク博物館からグーテンベルク印刷機の展示と公開実演が行われました(日独学術文化交流の一環として実施)。


投稿者:群馬県碓氷郡松井田町立西中学校 大木 利治

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