のこぎり引きの角度
2001年08月08日


 のこぎり引きを行う場合の角度は、材料の厚さ、硬さ、引く力の腕力などで変える必要がある。切削抵抗の観点から、のこぎり引きの角度を考える必要があることを理解させる。

  

教具の製作方法および指導方法

    
   ・板厚の異なる(一方の2倍)板の模型を準備             ・FDケースを用いたミニチュア版
   ・のこは下の透けて見えるものとする                  ・OHP用として利用できる
   ・のこぎりの刃の部分には目盛りを入れる

 右のノコギリと左のノコギリでは引くにはどちらが力が必要であろうか。一度に切ることのできる量が違うため、右のノコギリが力が必要となる。のこぎり引きの角度が同じ場合、板厚が2倍になると、切削量も2倍となる。これは、のこに書かれた目盛りから読みとることができる。
 では、同じ板厚の板を楽に切るためには、どのようにすると良いか。のこぎりを立てて切る、またはねかせて切る?立てて切ることにより、切削面積を減らし、切削抵抗を減らすことができる。
 薄い板を、のこを立てて切った場合、力が集中しすぎるため板が波打ってしまいます。また効率が悪い。
  このように切削抵抗を調整するため、厚い板や堅い板は立てて切り(30〜45度)薄い板や柔らかな板はねかせて切る(15〜30度)
 実際に切りながら、最も切りやすく能率的に切れる角度を自分なりに決めながら、切断することを指導する。   


投稿者:熊本大学教育学部 田口浩継

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