教具の製作方法および指導法
木材繊維のモデルとして、交互に色分けした短冊状のスポンジを用いた。
釘に見立てた木製のクイをスポンジの中に押し込んでみることにより、木材の中に釘がどのように入っているかを視覚的にとらえることができる。
こば面に打ち込むと繊維を巻き込むように入り、常に繊維から釘が押さえつけられ、抜く時に摩擦が大きく抜けにくい事が理解できる。
木口面では、釘は繊維方向と平行な方向に入り込むことになり、摩擦が少なく抜けやすいことが理解できる。また、保持力を大きくするには、眺めの釘や太い釘が必要なことも理解できる。ギザギザの木ネジの模型を使うと木ネジが木材繊維の中に食い込むように入り、釘よりも保持力の大きいことを視覚的にとらえさせることができる。
投稿者:熊本大学教育学部 田口浩継
戻る