技術教育実践の不易と流行
産技学会の学会屋台に,「図解 おもしろ子ども菜園」の著者である竹村先生がブースを出され,牛乳パック等を用いた手軽な栽培法の展示をされていた。この本は,手軽な栽培法を分かりやすいイラストで丁寧に解説してあるのがウリ。生物育成必修化に伴い,栽培関連の問い合わせも増えている中で紹介している書籍の一つでもある。
本の巻頭に,20年近く栽培実践を続けられたとある。栽培が選択になって以降,確か6%を切るくらいまでに栽培の履修率は低下していたし,研究授業対象からもほとんど外れた。そういう中で技術科教師として実践を続けるのはかなり勇気がいることではなかったのだろうか。本を読んだ時に感じていた疑問を聞いてみた。
お話を聞くと,やはり研究会に持っていっても,今さら栽培?という声も多く,つらい思いもされたそうだ。それでも栽培は大切と信じ,実践を積み重ねていったとか。そんな状態だったが,最近再び注目されだして,嬉しいと言われていた。一つのテーマに信念を持ち,地道に技術教育の実践される姿には心を動かされるものがあった。
時流を意識し,対応することは大切ではあるが,流行だからとすぐに乗って良いのか。流行が過ぎた実践や教材には価値がないのか。竹村先生にお会いし,改めて技術教育実践の不易と流行について考えさせられた。




