マイナスの教材

技術科教材論の授業の中で,電気のパン焼き教材を紹介し,問題点について議論させた。理科実験でも紹介されることが多い教材だ。学生達から電極がむき出しになることで感電,ショートの危険性があることはすぐに出てきた。食品としての安全性の面からは,三重でお世話になった松岡先生によって論文化もされている。しかしさらに問題なのは,電極であるステンレス板自体が発熱するという誤概念を持つことだ。学生に聞いたところ,最初の学生もそう答えてくれれた(苦笑)。もちろん実際は,ホットケーキの素自体が抵抗体になって発熱しているのだけども。これを回避するのは結構な補足や説明が必要になる。パンを焼く実験だけでは,エネルギー変換を教えるならかえってマイナス教材になる。
技術の教材では,とかく生徒が興味を持つ教材,面白い教材が重視される。それはもちろん間違いではないが,面白さだけでは,時に落とし穴も生じてしまう。昔自分が実践した時,生徒達は実験で大盛り上がりしたが,その後のテスト解答を見て,この落とし穴に気がつき,後で補足授業をしたというのは苦い経験。



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結晶実験4日目

結晶実験4日目の様子。一番大きい結晶は10mmほどに成長。下の息子は,水を早く蒸発させるために登校前に日当たりの良いところに出し,夕方は部屋に入れるなど世話?をしているようだ。ハマっている。

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生物育成について

最近,学習指導要領改訂で必修になる生物育成について,相談を受けることが多い。そこでそれの相談でもよく話をさせていただく内容を紹介。後半の条間実験は,修論の際に千葉大学の大河内先生に教えていただいたものだ。実践自体は20年近く前のものだが(^^;

「生物育成」の学習内容を検討する際に,よく議論になるのが,理科と技術の「生物育成」の違いである。理科では,例えば,肥料の三要素とその働きなどの知識を整理し,科学的な見方や考え方を育成することが目標である。これに対し,技術では,品質や収量といった目的を明確にし,肥料の三要素などの知識を活用しながら,限られた条件の中で最適な計画を立て,育成していく中で,「技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる」ことが目標である。この技術の考え方は,「材料加工」の棚作り,「情報に関する技術の「ディジタル作品」,「生物育成」等において共通であり,どの題材であっても「ものづくり」の視点でとらえる必要がある。その際に大事なことは,栽培して終わりではなく,実習を通し「技術と社会や環境とのかかわり」,特に社会とのかかわりを押さえることである。生徒達にとって,栽培を単なる栽培体験で終わらせずに,栽培を通し,社会の中の栽培技術が見えるような学習を展開したい。ここに家庭菜園の延長ではなく,理科とも異なる技術の学習としての「生物育成」の重要なポイントがあると考えられる。

品質や収量を意識した「生物育成」の学習
品質や収量といった目的を設定し,そのために最適な計画・育成をする一つの例として,二十日大根の栽培を紹介する。300mm×400mmの大きさの箱の中で,株間は一定だが,1条~10条まで条数を変えて二十日大根を栽培し,箱全体の二十日大根の収穫量(収量)と1株の平均重量(品質)を調べてみたのが図1である。条数が増えるに従い箱全体の収量は増加していく。しかし,条間が段々密集してくるために,各株の品質は下がっていく。ここで収量と品質を考慮することで,例えば,一株がほどよい大きさで,全体の収量も比較的高い6条を選択するなど,目的に応じた最適な条間が決定される。これは「生産物の品質や収穫量の向上等」を目的として,技術を評価した一例である。

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研究室Blogに移行

Gijyutu.comの管理者Blogだったが,研究室の様子を知りたいという要望に応えて研究室Blogに変更し,情報発信を再開。研究室サイトも合間に少し更新を始めた。デザインも研究室のサイトに合わせてグリーン調に変更。

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