「RoboFesta2011 頑張れ福島」開催
震災支援の一環として,下記イベントの運営をお手伝い中。
福島の伊達市と福島市の中学生男女10名を招待し,都内近郊の中学生と一緒に2泊3日でロボット製作。最終日に大会を開催します。競技としても,消費電力量が視覚化・制限される中で競い合う“節電型ロボット”による競技会。新しいロボット実践としても提案。
8月5日(金)14:00~ 15:00
科学技術館 6階・第3会議室
千代田区北の丸公園2-1 東京メトロ「竹橋」駅(1b出口)
主催 NPO 国際ロボフェスタ協会
運営 RoboFesta2011 頑張れ福島!実行委員会
特別協賛 山崎教育システム(株)
後援 三菱総合研究所・フジサンケイビジネスアイ
支援 DUH・PYD
お問い合わせ(NPO 国際ロボフェスタ協会)
子どもに自分の仕事の成果を知ってもらうことは嬉しい
高2の長男の学校での「情報」の教科書が,自分が執筆に関わっていた教科書会社のものだったことに気がつく。息子に教えたところ,著者一覧を見て「へー」と感心していた。さらに,今月,検定を通過して採択に向けてできあがった中学校・技術の教科書も届く。こちらも見せたところ,小学生の次男も感心してくれた。このところ下落傾向が続いていた父親の尊敬度が20ポイントは回復しただろうか(笑)
教科書執筆は,もちろん研究でもメインの仕事でも何でもない。しかし,息子達が自分の関わった仕事を知り,その成果を感じてくれることは,父親としても単純にうれしいことである。
>おとーさんも変な物いじったり,画面向かってるだけじゃないのだよ,息子達
技術科教員指導能力認定試験で刺激を受ける
産技学会の主催している技術科教員指導能力認定試験の一次試験を実施。「技術に関する専門知識・理解」「設計(デザイン)と製作(制作・操作・育成を含む)の技能」「授業を展開し,生徒を指導する力としての技能」の3つの評価する試験である。今年で4回目。
信大会場では院生・学生5名と現職の方2名が受験した。一次試験では,技術科教育から材料加工,情報,栽培,技能関連知識など,ペーパー試験。一次合格者が受験できる二次試験は,設計,および各領域の実技試験が2課題と模擬授業で採点される。かなりハードルは高い。
学会で技術科の卒業生の質保証として始めたが,今回のように,採用試験を受験予定の講師の方も試験準備の一環として挑戦するようになってきた。実施前には一定のカリキュラムや到達度を想定し,受験を設定することに様々な議論もあったが,こうした機会を設けることで,勉強の意欲も高まり,自分の水準も確認できる点で学生らにも好評である。我々にとっても,この試験のために授業を構成するわけではもちろんないが,各授業内容を見直す良いFDの一つになっていると思う。
終了後,受験した院生・学生らが研究室で反省?会。「あー間違えた~」という声に苦笑・・。


「メディつき」本の電子書籍化&無償公開は英断
先日,堀田さんが来研された時に,「メディアとのつきあい方学習」を電子書籍化し,無償公開するという話を伺った。電子書籍化された同書はジャストシステムのサイトで公開されている。技術教育メーリングリストでも,西尾さんが紹介してくれた。
著作権が切れた青空文庫や絶版になった書籍ならともかく,まだ7年目で版も重ねた書籍をこうした形で無償で一般に公開するというのは,堀田さんと共に出版元の英断でもある。本当にすごいことだと思う。
この書籍ができた時に,「メディアとのつきあい方」は,そのまま「技術とのつきあい方」に置き換えられると思った。その後,学習指導要領が改訂され,「技術とのつきあい方」が教育内容として組み込まれ,次第に一般化しつつある。そして今回の震災。上記の公開サイトには,公開するに当たっての追加文として,震災と「メディアとのつきあい方」について書かれている。同様に,私も震災の中で改めて「技術とのつきあい方」を見直すことやその重要性を感じた。
追加文,そして書籍自体も技術教育関係者にもぜひ読んでいただきたい。こういう形の社会貢献を私もいずれできたらと思う。

遊び心のあるプロジェクトは面白い
院生の館さんを連れて,山本先生@埼玉大の所にロボット学習科研の打合せ。大きな柱にしていたエネルギー変換話もかなり具体化。その際に,埼玉大ブランドのお酒をいただく。先生方の様々な専門分野を活かしてのプロジェクトらしい。こういう遊び心があるプロジェクトは面白いなあと感心。


授業改善としてミニ意見文を入れてみた
今回の震災をふまえ,改めて技術的素養の重要性を再確認し,技術教育を考え直している。まずは,足下からと言うことで,関係の授業の見直しや改善を例年以上に進めることにした。
授業進行を見直すことで,学生の負荷増大を押さえつつ,学習内容を一定増やすこともできつつある。また,授業では,大学の授業改善として活用されている「大福帳」を使っているが,今年度はさらにミニ意見文を取り入れてみた。毎回の授業テーマについて自分の主張,現状分析,現状を見直す視点,提案の三段論法で10分以内に記述させるものである。継続することで論理性や表現力が向上することを期待したい。
震災への技術科の協力
技術教育メーリングリストで富山の安達先生が紹介されていたのをこちらにも掲載。
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北国新聞 富山のニュース 【3月23日】より
「被災地に届け、手作りラジオ 富山県内、13校が協力」
東日本大震災の被災地に向けて、県内の中学・高校合わせて13校で、手作りのラジオを贈る取り組みが進められている。生徒らは「授業で学んだ技術が、被災者に正確な情報を伝える一助になれば」との願いを込め、製作に励んでいる。
全国中学校産業教育教材振興協会と全日本中学校技術・家庭科研究会が、毎年のロボットコンテストに高性能の作品を送り出す富山の技術力に着目し、富山ジュニアロボコン実行委員会に協力を打診した。
(続きはWebで)
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技術科の学びをこういう形で活かすことは素晴らしことだ。
遅ればせながら,研究室でも県内のNPOとの協力で,震災ボランティアの一環として,太陽電池を用いた非常用電源セットを学生らと組み立てて送ることにした。20Wの太陽電池パネルにバッテリーと携帯充電器,LEDなどを組み合わせる予定。余震による停電の可能性もまだあるので,多少なりとも役立ってくれればいい。

幸先良い新年度スタートを切れる嬉しい連絡がいくつか
東北では再び大きな余震。関係の所が大過ないといいのだけど。
そんな中だが,嬉しい連絡が4つあった。
3件は研究費に関して。昨年度申請した新規の科研・基盤Bの採択内定通知をいただく。3年間取り組んできたロボット学習研究をさらに発展させる予定。また,昨年から開始した「Jr.ロボコン in 長野」の実施について,JSTのサイエンスパートナーシップ採択連絡をいただいた。今年も盛り上げていきたい。さらに,今年から研究室に来られた現職院生の方の奨励研究についても採択内定連絡をもらった。こうした社会情勢の中で研究予算をいただけること自体にまず深く感謝したい。無駄なく大事に使うと同時に,今まで以上の成果を上げなければならないと思う。
4件目は,1名赴任先が確定していなかった今春の卒業生の進路。ギリギリまで連絡がなかったので,心配していたが小学校の赴任先が決定。本人も相当心配していただけに,4件の中では一番嬉しい連絡。ほっと一息だ。
幸先良い新年度スタート。新年度も頑張っていこう。
津波を受け流した校舎
出がけのテレビで,あの大津波の中,倒壊せずに周辺で唯一残った宮城県の山元町立中浜小学校の校舎が紹介されていた。Googleマップで航空写真を見ても,確かに周辺は跡形もなく建物が流されているが,校舎は残っている。こちらの新聞でも紹介されていた。
校舎が津波に耐えられた要件として,新聞では,1)土を高く盛る,2)海岸に対し校舎を垂直に配置,3)水を逃がす設計,の3つが紹介されていたが,テレビではさらに詳しく紹介されていた。
廊下は,海から曲がり角もなく一直線に校舎の反対側に突き抜け,パイプのように水を流す設計となっていた。また,校舎内に流れ込んだ水は,1階の吹き抜けに集まり,吹き抜け一面の窓から,そのまま排出されるようになっていた。地震の揺れを柔構造で受け流すように,水の圧力を最小限に受け流す工夫である。よく考えられた素晴らしい設計。設計の教材になりそうだ。
同時に校長先生の判断も素晴らしい。避難計画では高台の中学校に避難することになっていたそうだが,津波の到達予想時間と子どもたちの足から,高台に避難せず,校舎を信頼し,屋上に上がったという。実に的確な判断だ。子どもたちも訓練通りに落ち着いて対応できたという点も素晴らしい。津波を受け流した校舎の設計と的確な判断・対応が組み合わせられたからこそ,子どもたちの命を救うことができたのだろう。

